アイドル×総長の生活は大変です!

「ハア、ハア、着いた、」


「お〜。流石、力と頭が馬鹿なヤツ!!」

「まじでやめろ」


俺は実は言うと馬鹿力って周りに言われてる。

自分では全く自覚ないんだけど...


「いや〜。助かったよう。んじゃ、中まで運んでくれるかな?」

「ふざけてんなら殴ってあげようか?」

「あ...ご、ごめんなさい〜...るあに殴られると鼻血出ちゃうから勘弁っ!」


はなぢ???何言ってんだか。


「...手なら繋いであげるから早く行くよっ!」

「わわっ。るあ、ダイタン!」


モタモタするのも時間の無駄だと思い、萌え袖になってるトレーナーの中にアウルの手を引き込む。


「...っ!?」← ※アウル


ま、間に合った...


「こら!君ら遅刻じゃないか!?!?」

「うわ最悪ジジイだと効かねえ...」

運悪く、1人の先生には気付かれてしまったみたい。

効かないとは、能力のことかな?


「るあ、頼んだ!!」

「おっけー、先座ってていよー」

「はっ?そこの2人、どこ行って...」


「...Hi im Shine . Rescue you from the darknes hero . You is my 포로The .The moment I heard this song, you were already in the palm of my hand (私は光 闇の中の貴方達を救い出す 貴方は私の虜 この歌聴いた時点で貴方はもう私の手のひらの上)」


軽く歌うと、先生はぼーっとした顔で元いた場所に戻った。


よしよし。上手くいった。


私達の能力は、異性にしか効かないんだよね。

だから男子を操るのは俺の役目!!


なーんて、なんか悪役みたいなこと言っちゃったな...


「...My voice can stop time, I'm different from everyone else, I feel guilty? No, I feel lonely (私の声 時も止められる 周りとは違う 罪悪感? いや、孤独)」


...あ、やば。


思わず思ったことを歌ってしまったことで、まだ近くにいた驚いた顔のノウが俺のことを見つめる。


「あ...っ」


どうやって言い逃れようか。


そう考えている内に、体全体が温もりに包まれる。


「...そうだよな。違うの、辛いよな...」


嫌なくらい透き通った声に、少し動揺する。


両手で俺の顔を挟み、見つめてくるノウに、気まずくて目を泳がしてしまう。


「...あーあ...普通に産まれたかった...」


ノウの綺麗な顔がくしゃっと歪む。


あ、っ、そうだった。

ノウは、俺なんかより、全然...



『辛いんだ。』



過去に言われたこと、すっかり忘れていた。


「ご、ごめんっ...そんなつもりは...」

「いいんだよ。......きだから...」

「ん?聞き取れなかった。もいっかい言って?」

「、は...」


少しきょとんとした後に、ノウの顔がぶわっと赤くなった。


「!?!?!?@#。*&、&。,!?**・:」

「えなにどうしたどうしたw」


壊れたように何かをぶつぶつ言うノウがなんだか面白くて、思わず吹いてしまう。


「な、なんだよ...やめろ...笑うな...」


ああもう。イケメンって罪だ...

赤面しながら睨んでくるなんて、普通の男がしてきたらキモくてひいちゃうよ...(((

↑失礼しました面食いなもので。


冗談はここまでにして、校長の話に耳を澄ます。



「るーあ」

「へっ...」


真剣に校長の話を聞いていると、突然真横から声を呼ばれた。


「ふふっ、眉間にしわ寄ってたよ。そんなに話難しかった?」


うっ...た、確かに難しかったけど...


「...わいいなあ...」

「ん?何?なんていった?」

「あはは、そういうの聞いちゃうの、ほんと鈍感なるあらしいよね。」



どんかん...?悪口か!?


「酷いよアウル!大バカ者なんて言わないでよ!」

「あはは、なんでそうなるんだろ...」


ショックでぐだぐだ言っている俺に、アウルは苦笑い。


「てか、さっきノウに抱かれてなかった?」


えっ!今その話は...


「てめえ...ぶち殺す...」


「あれ。...やばっ、るあの横にいたの気付かなかった」


...それ、遠回しに存在感ないって言ってるよね。

この手の話は、ノウは大の苦手らしい。

理由は知らないけど!