私は今、青い薬を1錠肌身離さず持ち歩いている。
これはいつでも彼に会いに行ける片道切符。
彼は去年、バイクの事故で亡くなった。
病院で彼を見た時、全身の血液が煮立つぐらい泣いた。
マネキンみたいに表情が無く、傷ひとつ付いてないのに動かない。
私は手首を切って彼の後を追おうとしたけど、、死ねなかった。
そんな時、私は路地裏で不思議な老婆と出会った。
見るからに怪しい雰囲気なのに、何故か運命的な物を感じた。
私は全てを老婆に話した。
すると老婆は、赤と青の2錠の薬を私の前に差し出し、こう言った。
「この赤い薬は悲しみを取り除き、青い薬は全てを終わらせる。赤い薬はすぐに飲んでも良いが、青い薬は思い残す事が無くなった時に使うといい。」
それ以来、老婆は私の前から姿を消した。
きっと私の悲しみを理解してくれたんだと思う。
赤い薬は、私から悲しみを取り去ってくれた。
青い薬を使う時は…、最期を覚悟できた時だ。
この薬があるというだけで、何かに気持ちが支えられている気がする。
ここにいても、いつでも天国の彼に会える。
私の心の中で生きているから。
たまに私は、その薬を見つめながら彼に話しかける、
「あなたがいる世界はどんな所なの?私はまだ行けないけど、、待っててね。」
手の平の上に置いた薬の向こう側に彼の笑顔を浮かべる。
とその時、私は数人の警察官に囲まれた。
「覚せい剤所持、確保!覚せい剤取締法により逮捕する。」
何が起こったのか理解できなくて、私はその場に座り込んだ。
「先日、老婆から薬を受け取ったな、その日からお前を尾行していたんだ。」
そう言いながら、私から青い薬を取り上げた。
青い薬は全てを終わらせる、、
これは彼の元には行けない片道切符だった。
これはいつでも彼に会いに行ける片道切符。
彼は去年、バイクの事故で亡くなった。
病院で彼を見た時、全身の血液が煮立つぐらい泣いた。
マネキンみたいに表情が無く、傷ひとつ付いてないのに動かない。
私は手首を切って彼の後を追おうとしたけど、、死ねなかった。
そんな時、私は路地裏で不思議な老婆と出会った。
見るからに怪しい雰囲気なのに、何故か運命的な物を感じた。
私は全てを老婆に話した。
すると老婆は、赤と青の2錠の薬を私の前に差し出し、こう言った。
「この赤い薬は悲しみを取り除き、青い薬は全てを終わらせる。赤い薬はすぐに飲んでも良いが、青い薬は思い残す事が無くなった時に使うといい。」
それ以来、老婆は私の前から姿を消した。
きっと私の悲しみを理解してくれたんだと思う。
赤い薬は、私から悲しみを取り去ってくれた。
青い薬を使う時は…、最期を覚悟できた時だ。
この薬があるというだけで、何かに気持ちが支えられている気がする。
ここにいても、いつでも天国の彼に会える。
私の心の中で生きているから。
たまに私は、その薬を見つめながら彼に話しかける、
「あなたがいる世界はどんな所なの?私はまだ行けないけど、、待っててね。」
手の平の上に置いた薬の向こう側に彼の笑顔を浮かべる。
とその時、私は数人の警察官に囲まれた。
「覚せい剤所持、確保!覚せい剤取締法により逮捕する。」
何が起こったのか理解できなくて、私はその場に座り込んだ。
「先日、老婆から薬を受け取ったな、その日からお前を尾行していたんだ。」
そう言いながら、私から青い薬を取り上げた。
青い薬は全てを終わらせる、、
これは彼の元には行けない片道切符だった。