「あのお方、というのはこの館の主、ミヒャエル・ウィッチ様のことよ」

「そして貴方は、これからあの方のものになるの。」

「え!それって食べられるということですか?!」

だとしたらなぜ私なのだ。私は決して肉付きは良くないし、むしろ痩せすぎなくらいだ。

「それは分からないわ。しばらくここからは出られないと思う」

女性は可哀想に、と呟いた。
私は自分が可哀想だとは思わないが、困ったものだ、とつくづく思った。
私がいなければ生徒会の仕事どうするというのだ。

「とにかく、このパーティはもうすぐ終わる。それまで待ってみて」

「分かりました。色々とありがとうございました。」

私は彼女にもう一度頭を下げた