私が声を上げていると、近くから別の男性が近寄ってきた。
「おい、その子あの方(・・・)のものだぞ」
「うわ、まじか。ごめんなさい!」
そう言って彼らは、足早に逃げていった。

あの方?ってどちら様だろう
それに、私は誰かの所有物になったつもりはさらさらない。
色々と聞きたいことがあったが、逃げてしまったので仕方ない。
自分から聞き込みに行くしかないか。