ある時変化が起きた。
高3のある日。私と遥の関係が変わる日が来た。
ピンポーン。
自分の家のインターホンが鳴る。
自宅には父も母もまだ帰ってきていないので、私が応答する。
「はーい」
相手から返事が来る。
「月島です。」
間違いなく遥の声。
思わず口に出た
「ハル?」
そう言ってすぐドアに向かう。
自分の格好を考えもしないで。
ハルだから見られてもいいか。大丈夫だろう。
そんな甘い考えだったのかもしれない。
カチャとドアをあけてハルを見る。
「ウタ、これ回覧板…」
ハルが私をまじまじと見る。
思わず私から声が出た
「な…何?ハル」
ハルは少し怒ったような顔?をしていた。
「ねぇ…その格好何?俺をどうしたいの?」
その発言でハッとした。
私の現在はルームウェアのパンツ、
キャミソールに下着。
なんとまぁ男を煽る格好だった。
私は普通に返答を返す。
「たまたまだよ。
別にハルが来るくらいだったら、
普通にこんな格好で出ちゃうよ。」
その発言がハルにとっては
爆弾を起爆するようなものだったらしい。
「歌羽」
いつも歌羽と呼ぶことはほぼない。
そんな遥が私を歌羽と呼んだ。
何かやってしまったらしい。
「ウタ、それ男煽るやつ。
すぐ帰るつもりだったけど上がっていい?
ウタの部屋」
遥が私の部屋に上がりたい。
なにかがおかしい。
ハルは…いつものハルならそんなことしないのに。
ハルに返事をする。
「別にいいけど。親はまだ帰ってこないし」
