そんな頃遥たちはというと…。


「店番とか俺絶対やんないもんね!」



雪の不届き発言。


「実行委員長何やってんだよ

あ、このフランクフルトうまいぞ、雪」



遥はさっさと食べ物を買い集め食している。


店番はやらずに。


そこに怒った陽菜が来た。


「ちょっと二人とも!

店番はやらなくていいとか

誰にも言われてないでしょ!

ちょっとは手伝ってー!!」


「はいはい、お姫様の願いとあらば。

お供しますよ」



「なぁ、内海、歌羽は?」




「歌羽も店番なんか誰がやるかって 

隠れてんの。どこかに」


さすが、通常営業が自宅警備員。


バイト以外では接客系は

やる気なしってとこか。


出店をを出すする際は外だ。


遥は歌羽が行きそうなところを

探してみることにした。


「内海さん、俺歌羽探してくるから」



陽菜がボソッと


「そのままサボんないでよ?」



雪が遥の肩を叩く。


「俺企画のあれはお前絶対参加だからな!」


思わず遥は反応した。


「はぁ!?俺は出ないよ!」


遥は歌羽を探す。


アテはあるらしい。


体育館裏。


物騒なんだけどなぁ。と


遥は思いながら向かった。


歌羽はそこにいた。


激ムズドリルを解きながら。


遥は声をかける。


「歌羽」



歌羽は気づいた。


「遥には場所はお見通しかぁ」



周りに人はいない。



そっと遥は歌羽に触れ、キスをする。



「もう一回していい?」



遥は歌羽に聞く


「ん。どうぞ」


 
そうして一回どころか何度も唇を重ねる。

さすがに歌羽は笑いながら


「やり過ぎ」

と一言。


遥が言った。

「皐月祭の実行委員長イベント俺も出ろってさ

雪がうるさくって。

夕方特設ステージ前に来てほしいんだけど…

それか俺が迎えにくる」


歌羽が言葉を返す。


「迎えに来て遥」



遥は歌羽にそっと触れながら伝えた。


「わかった、迎えにくる」

そうして触れていた手が離れた。


二人で手を繋ぎ直し陽菜のいるところへ戻る

戻ってきた瞬間


「おかえり!二人とも」


陽菜の明るい出迎えとともに


クラスの女子達はニヤニヤしている 


それとは別に実行委員長は接客中


「フランク足りなくなるよ!補充よろしく!」



ガッツリ客捌いてる。



そうしてあっという間に

日が落ちかけてきていた。