今日は調子がいい。

 でも、行くか迷う。

 もう1週間は行ってない。
 最初は本当に体調が悪くて、行っていなかったけど、途中からは学校が嫌で行かなかった。

 そろそろ行かないと、完全に不登校になってしまいそうで怖い。
 それと同時に、教室に入った時のクラスメイトの顔を思い浮かべるとそれも怖い。

 「想來、調子はどう ?
 今日は行けそう ?」

 母さんがドアの隙間から顔を見せる。

 母さんは、僕が休んでも嫌な顔ひとつしない。
 仕事を休んで看病することはないけど、行けともいわない。

 ただ、僕にはわかる。
 きっと行って欲しいんだって。
 どんな親だって思うだろう。

 不登校の親として生きていくのはきっと辛いに決まっている。
 少なからず、親のせいだとか言われているんだと思う。

 「行く」

 しばらく考えていたけど、思い切って言った。
 言った途端、僅かに母さんの顔が明るくなった。

 「そう。
 じゃあ、準備してね。
 母さんも準備するから」

 頷き、ベッドから出て、準備を始めた。

 無駄なことは考えない。
 機械的に動かないと、気が変わってしまう。

 学校のことを考えるたびに、お腹が痛くなる。


 「よし、じゃあ、行こうか」

 車に乗りこみ、学校に向かう。

 朝ごはんはほぼ食べられなかった。

 母さんにやっぱり体調が悪いんじゃないかと心配されたけど、大丈夫だと振り切った。


 入学して早1ヶ月。
 日に日に僕の症状は悪くなるばかりだ。