幸せな光に向かって

 「もうこれ以上、迷惑をかけたくない。けど夕凪のことずっと好きでいるよ。10年後も100年も待ってる。」
 綺麗な雫を目から流しながら微笑むきみ。これからだと意気込んで咲き始めた桜に無情に雨が強く当たる。明るい時間帯のはずなのにあたりは真っ暗でさっきまでのぽかぽか陽気は嘘のようにどっかにいってしまった。
 私は幸せな光を自分で消した。