大好きな先輩は(S)王子様でした(マンガシナリオ)

お母さんの言葉が頭をよぎってしまうけれど、やはりこの人には、素直に、言葉が漏れてしまう。

茅実先輩の腕に力がこもった。

「っもちろんだよ。たくさん泣いて、たくさん頼って、甘えて」

「っ、う、うあぁぁあああんん!」

ポンポンと優しく撫でてくれる茅実先輩。

私は泣きじゃくった。

泣いて泣いて、その狭間で吐露していった。

お母さんとお父さんのこと、小さいとき、怖かったこと。誰かに本当は頼りたかったこと、夢に逃げて、幸せを探していたこと。

なんで、どうしても、学校に行けなくて、誰かに助けてって、言いたかったこと。