鏡を見てすぐ俯いてしまった私の頬をぎゅっと大きな手が包んだ。
「……?」
「由乃?」
「はいひょうはん?」
顔がぎゅうぎゅうにされてうまく言葉にならない。
会長さんと言いたかったのだけれど…。
持ち上げられた顔の先には、思っていたより近く、茅実先輩の顔があった。
本当に、近く。鼻先が触れてしまいそうなほど。
「ふふっ、可愛いね」
っ…可愛いわけがないよ。だって顔ぎゅむぎゅむだし、私の顔なんて元から…。
「……?」
「由乃?」
「はいひょうはん?」
顔がぎゅうぎゅうにされてうまく言葉にならない。
会長さんと言いたかったのだけれど…。
持ち上げられた顔の先には、思っていたより近く、茅実先輩の顔があった。
本当に、近く。鼻先が触れてしまいそうなほど。
「ふふっ、可愛いね」
っ…可愛いわけがないよ。だって顔ぎゅむぎゅむだし、私の顔なんて元から…。

