私、やっぱり、まだ、お母さんが怖いんだ…。

私はプチンと、意識が途切れた。


目を覚ますと、日没になっていて、茅実先輩との電話も気付けなかったのかもしれないと、ぼんやりと、残念な気持ちに包まれたけれど、ハッと思い出した。

そうだっ、お母さんがっ…。

でも、いつもはこの時間帯はいない…。

体の震えが止まらないけれど、もしもの時のために、スマホを手に握りしめて、下に降りた。

階段を下りて、リビングを見ると、誰もいないようでホッとした。

けれど、背後から寒気を感じて、恐る恐る振り返