大好きな先輩は(S)王子様でした(マンガシナリオ)

「おい、そんな甘いことするなよ、みたいな顔やめろ、今日その子来るんだろ?ダサいところは見られたくないだろ?」

「うっ、分かったよ…てかなんで、今日来るって知ってんだよ」

「バァーカ、俺たちは何年の付き合いだと思ってんだよ、んなことくらい、顔見りゃ分かる。つーかおまえの今日の行動的に皆わかんじゃねぇの?」

久助は苦笑いぎみにそう言った。

俺は、また校門をくぐっていく生徒たちのほうに向き直った。

その様子を見ていた、久助がポツリと呟いた。

「去年までは王子様だったのに、今は冷徹王子って呼ばれてんだもんな…」