大好きな先輩は(S)王子様でした(マンガシナリオ)

当たり前だろと思ったが、久助にしたらよくないことらしく、次は肩をガシッと両手でつかまれた。

「絶対ダメだろ!」

「はぁ?あんなヤツラに容赦はいらねぇ」

「何をしたかは知らないけど、叩きのめしたら、停学、留年…いや、最悪の場合退学になるかもしれないんだぞ!?」

「留年かぁ、由乃と同じフロアにいられるなら悪くないかもな」

冗談めかして、本気で言えば久助はサーっと血の気が引いた顔をした。

「おまえのそれが冗談じゃないのとを俺は知ってるぞ…」

チッ…勘の良いヤツめ。