由乃と電話をした日の翌日。
と言っても、楽しみすぎるあまり、なかなか寝付けず、明日になったような感覚は薄いのだけれど、早朝に家を飛び出し、いつもの道を通り、学校に向かった。
その道は今日はまだか…と、諦めて、通りすぎた。

学校に入るなり、まだ来ているわけがないと分かっていながらも、自分の教室よりも先に保健室に向かった。

保健室の扉を勢いよく開けすぎてしまったのか、スパーンという、音と共に開き、中には、保健の先生しかいなくて、ベットルームにも、人の気配はなかった。

そりゃそうか、朝が早すぎるしな…。

保健の先生に、今日は由乃が来る旨を伝えると、自分の教室に戻った。

吸う十分ほど経つと、生徒が少しずつ校門を通り過ぎていく様子があった。