大好きな先輩は(S)王子様でした(マンガシナリオ)

急いで支度を済ませた私は、窓辺に座って、また、大きく息を吸った。

勇気を出して、玄関まで来た。

下には、やはりだれもいないようで、お母さんのきらびやかな靴がたくさんあるけれど、どれも配置が前と変わっていないので、きっといつもの靴しかはいていないのだと思う。

息を深く吐いて、すっと吸い込む。

自分の体にかにカツをいれ、玄関の扉を開いた。

外では、スズメがチュンチュンと鳴いていて、日光が青い空から降りそそいでいた。

秋になって、過ごしやすくなり、鞄の中に忍ばせている、マフラーはもう少しだけ、鞄の中にいるようだった。

思っていたよりも、足取りは軽く、学校に迎えていた。