大好きな先輩は(S)王子様でした(マンガシナリオ)

「そんなことないです。人に聞いてもらえるって、すごく幸せなことですね」

『…そう思ってもらえたなら良かった。それに、君の判断は悪くないと思うよ』

「……え?」

『学校が辛いなら、来なくたって良いんだよ。いつだって自分自身が一番大切なんだよ。君が少しでも安らげる空間にいることが、一番正しくて、利口な判断なんだよ』

っ……そんなの…初めて言われた…。

「私、てっきり、学校来なよって、言われるのかなって思っていました」

『言わないよ、俺は君じゃない。君の気持ちも知らずに、無責任に安心できる場所から出てこいとは言えないからね』