大好きな先輩は(S)王子様でした(マンガシナリオ)

「この人だけはあなたに奪わせないっ!」

涙を目いっぱいに溜め込んだ由乃が、必死に訴えた。

本当に可愛くて、かっこいいこだ。

怖いものにちゃんと立ち向かっている。

どれだけの恐怖の壁があったかも、計り知れないのに。

「あんた!いい環境用意して上げたってのに、言うことが聞けずに、そんな口を利くだなんて、最低よっ」

バッと、クソババァがうでを振り上げたので、由乃がぎゅっと目をつむった。

なにをしている?

俺はパシッと、容赦なく力をいれて、クソババァの腕を掴んだ。