大好きな先輩は(S)王子様でした(マンガシナリオ)

ね?

とでも言わんばかりの、今にも殴りかかりそうになった。

けれど、殴らなかった。

由乃の珍しい大きな声で、動きが止まった。

「いい加減にして!」

由乃が大きい声を出すと思わなかったのかクソババァは、驚いたかおでビクリとして固まった。

「ふざけないでよ!私からたくさん奪って、トラウマ植え付けてきて、なにもかも壊してきたのに、今さら、母親みたいな顔しないで!」

由乃…。

「私は…」

ぎゅっと、俺の腕に抱きついてきた由乃。