あの騒動から一週間がたち、学校は冬休みに入っていた。

暖かい空間で、私と茅実先輩は、クリスマスの装飾をしまい始めていた。

「由乃、ゆっくりしていていいんだよ?無理しないでね」

重たいものでも、ダメダメながらに頑張ろうとする私に優しい言葉をいつもかけてくれる。

「大丈夫です!」

ふんす!と頑張っていると、からだがよろけて、重たい箱がふってくる。

けれど、体のどこにも痛みがはしらなくて、目を開けると、茅実先輩が、箱をおさえて私を抱き止めてくれていた。

「大丈夫?」