大好きな先輩は(S)王子様でした(マンガシナリオ)

けれど、突然暖かくなる。

ふわりとら大好きな香りと共に包まれた。

っ…!!

「由乃、寒いでしょ?家に返ろう?」

茅実先輩、なんで、抱き締めてくれるの?

この人はいつも私のほしいものをくれる。

茅実先輩の鼓動が早い、息もあがってる。

あれからも、ここまで走ってきてくれたんだ。

この人のことが、私、好きだなぁ。
でも、この人には私にここまでしてくれる理由なんてないでしょう?

私は茅実先輩の腕のなかで首を振った。