大好きな先輩は(S)王子様でした(マンガシナリオ)

茅実先輩は私の腕を振りほどいた。

私の手は私自身の同様と共に、動かなくて、周りでたくさんの人達が行き交うなかで、ただ、私と茅実先輩だけの時間が止まってしまったみたいに、どちらも、ピタリと動かなくなった。

その瞬間が過ぎ去ると、涙が勝手溢れてきた。

何も思っていなかった。

苦しいとも、辛いとも、ただ、心は凪いでいたのに、なんで、こんなにも、熱い涙が頬をつたうのだろう?

私はきっと、拒絶されるとまでは、思っていなかった。

その分、跳ね返りのショックが大きかった。

これ以上茅実先輩の口から、何も聞きたくない。何も知りたくない。見たくない。