初めてここへ来た日。

私はこの場所で、気持ちが通じて、舞い上がって、より一層ダメな子になってしまったのかもしれない。

茅実先輩のそばにずっといたいのにっ…。

私は起き上がって、一度自分の部屋へ戻り、家を出た。

学校から帰ったときよりも、雪は積もっていた。

私は家を出て、一歩一歩、雪を踏み鳴らして進んだ。

駅に着くと、まだ明るくて、聞き慣れた音楽がなった。

鼻の先、赤くなってるなぁ。

私は行き交う人混みをぼうっと見つめながら、茅実先輩を待った。