「っ…」

由乃は赤くなった自分の頬をおさえつつ、うつむきがちに答えた。

「その、茅実先輩に撫でてもらう…話を…」

…え?

い、今何て…

「ゆ、由乃なんて?」

「で、ですから!茅実先輩に頭を撫でてもらうことが好きっていう話ですっ」

由乃は強めにそう言い放つと、先生のもとにぴゃっと走っていき、抱きついた。

普通なら、許されないかもしれないが、先生はそれを受け入れて、よしよしと撫でていた。