少しだけ、初めて見たときの顔に似ていると思っていたけれど、今の方が気持ち良さそうだ。

「へっ」

そんな由乃の顔は俺の質問で固まった。

ん?どうしたんだ?なんの話を…。

先生の方を見ると、ずいぶんにこやかだった。

「由乃?どうしたの?なんの話してたの?」

「い、いや、その、なんでもないです…」

頭から手を離して、由乃の顔をじぃっと見つめると、みるみるうちに赤くなる。

可愛いけれど、なおさら気になる…。

「なんでもなくて、こんなに真っ赤になる?」

由乃の顎に手を添えて、俺と目を合わせる。