先生…。

「由乃ちゃんにはね、保健室というなの、私のお部屋に来てもらいたいの」

「…えっと、どういうことですか？」

私の震えは少しずつおさまっていて。

きっと、先生が和ませてくれたのだろう。

「保健室なんて言うと、少し大袈裟なのよ。あそこの空間はほぼほぼ私以外使ってないんだもの。私の私物がいっぱいで、最早私のお部屋なのよ？」

そ、そうなんだ…。

変なところで驚いてしまい、ポカンとする。

「私ね、あんまり、学校、通ってなかったけど、近所のお姉さんが保険医の先生をしていてね。その人とお友達のような感覚で、おしゃべりしながら、保健室に通っていたのよ」