保険医の先生が、家に訪問するようになって、一週間がたった。

茅実先輩のお陰で、お話しする機会が出来て、本当に感謝している。

先生は本当に素敵な人で、私もこんな女性になりたいなぁと思った。

月曜日、放課後また茅実先輩と一緒に先生がいらっしゃって、お話ししてくれたのだけれど、今日は少しだけ、雰囲気が違った。

「茅実先輩…あの?」

私はどういう状況なのか分からず、茅実先輩に訪ねようとしたのだけれど、明確には答えてくれなかった。

「…由乃、無理はしなくて良いからね」

…どういうことだろう?