『だって、私も不登校になっちゃったことがあるから。あの時、私の場合は誰かに話を聞いてもらいたかったの』
『はぁ』
『まぁ、任せて!女の子と仲良くなれる自信はあるわ!』


謎に先生がノリノリで合わせることにも少し拒否反応があったが、全身を由乃のためと言い聞かせて、我慢させてここまで来たのだ。

俺がソファで、片耳で二人の会話を聞きつつ、一冊の文庫本を読んでいると、二人の会話はどんどん楽しそうになっていった。

「そ、そうなんです!でも、その、私はなんであの時あんなにも怒られたのか分からなくて…」

「きっと嫉妬していたのよ!由乃さん可愛いもの!その子の好きな子がきっと由乃さんのこと好きだったんじゃないかしら!」

「か、かわいっ…すきっ?」