大好きな先輩は(S)王子様でした(マンガシナリオ)

けれど、由乃の顔がすぐに怯えたかおになり、俺の袖をきゅっとつまんで、俺の背後に少しだけ目をやった。

「あ、あの、茅実先輩…そちらのかたは?」

あ、あぁそうだった。

こんなにもビクビクさせるなら、やめておいた方がよかっただろうか?

でも、俺にはもうきっとこれしか出来ない。

由乃をなだめるように、優しく頭を撫でて、説明をする。

「こちらは、学校の保健室の先生だよ。由乃とお話をしてくれるって」

すると、先生はペコリと頭を下げて、自己紹介をしてくれた。