生徒会長というのはやはり忙しいのだろう。
そんなことを考えて、自分を落ち着かせようとしても、パニックで、足をバタバタさせてしまう。
雲の上の人と電話をしているような気分だ…。
『え…、えっと…様子を聞いておきたかったんだ。2年4組に学校に来ていない子がいるときいていたから…』
なんだか突然しどろもどろになる茅実先輩。
「えっと…会長さん、私はちょっと前になったばかりで…その、もう一人いるので、きっとその子の話をしているのかと…」
きっと勘違いだ…、と正直落胆しながら素直に言ったのだけど……。
『いや!君のこと!』

