朝は由乃の方がいち早く起きる。

俺も大体自分で起きるけれど、たまに由乃が起しに来てくれる。

由乃の手作りの朝食はやはり美味しくて、毎朝幸せそうに笑っている由乃に癒されて、俺は家をでる。

登校路についた。

家から見える範囲は、由乃が窓から手を振ってくれて、本当に名残惜しくなる。

見えなくなると、俺はしゃがみこんで、深くため息をついた。

由乃は学校には通っていない。

由乃がそれで良いなら、それが良いなら、俺も一番嬉しいのだけれど、どうやら、少し違うらしい。