「あ、は、はいっ」

なんだろうどうしたんだろう??

怖いなぁ…。

『あ、ごめんね、突然。俺は生徒会で、会長をさせてもらっている、佐島茅実です』

耳馴染みのよい少し低めの声は、私の耳になんの障害もなく入ってきて、私の鼓膜を揺さぶった。

「……え?」

え、今、い、今茅実先輩が……!?

私と今電話してる相手って、茅実先輩なの!?

「あの、なんで……?」

茅実先輩は不登校児の相手もしなくちゃいけないのだろうか?