大好きな先輩は(S)王子様でした(マンガシナリオ)

なんて、由乃は思ってもいないだろう。
そして、当たり前だけれど、気付いてもいないようで、分かってもらえたことが嬉しそうにパァッと笑顔になった。

あぁ~本当に可愛い。
俺の重たいほの暗い気持ちが浄化されるなぁ。

「はい!美味しいですよね!オムライス!私、よく作るんです!」

「ふふっ、そうだね。由乃が作ったものならなんでもとてつもなく美味しいから、好きなものたくさん作ってね」

そして俺に食べさせてね、由乃も。
なんて口が滑っても言えない。

「…あ、ありがとうございますっ!」

ふふっ、可愛いなぁ。