突然のことに驚いたのか、由乃は少し可愛らしい声をもらした。

外から帰ってきたらいつもキスしているのに、由乃はなかなか慣れてはくれない。

まぁ、俺がであって早々あんなことしたし…、人慣れもしていないだろう、俺が無理をさせてしまっているのかもしれない。

ちゅっと口を離すと、由乃は照れがちに、口を開いた。

「そ、その、茅実先輩、お帰りなさい」

どうやらちゃんと言い直したかったらしい。

ほんっとに可愛いっっ。

上目遣いも火照った頬も二人きりの空間で目に毒すぎる。