、誰かが電話に出たらしく、学校名と共に、どこの電話かを言われ、私も、在校生のもだと言った。

『あ、はい。どうかしましたか?』
「あ、えっと、今日、お休みしますと、ご連絡していただけないでしょうか?」
『分かりました。学年、クラス、名前をいっていただけますか?』
「あ、は、はい」

しどろもどろなのは分かっているがどうしようもないので、この時間が終わるのを必死に耐えるように、声を絞り出す。

「2年4組永谷由乃といいます」

すると、相手の人はは、ハッとしたように、私の名前を繰り返した。

『え!永谷由乃さんですか??』
「は、はい…」