茅実先輩の目は真剣で、大切なことを言おうとしてくれているのがわかる。

「由乃、単刀直入に言うけれど、この家に住まない?」

……え?

えっ、ち、ちょっと待って!?頭が追い付かない!

わ、私がここに住む?茅実先輩と?

「あの家…由乃には悪いけど、由乃の家はあまり、由乃に良い影響はないと思うんだ」

…先輩、心配してくれてるだ。

今十分大切にされていることは理解しているつもりだ。

だから、今の言葉が、ジョークや、冗談ではないことは、分かる。