大好きな先輩は(S)王子様でした(マンガシナリオ)

茅実先輩は、私の額にちゅっとリップ音をたてて、軽く触れるだけのキスをしてくれた。

そして、そっと撫でてくれる。

「うん。ごめんね。また昨日みたいに酷くしたくないから。今はこれでとどめておくとしようか」

「…は、はい」

目が回りそうだった。いや、回っていた。

私を乗せるようにして、背もたれに身体を預ける茅実先輩。

よしよしと撫でてくれるのが、子供扱いのような気もしたけれど、気持ちよくて少しずつ、落ち着いていった。

「由乃、今後の話をしようか」

私は預けていた身体をもとに戻して、隣に座った。