大好きな先輩は(S)王子様でした(マンガシナリオ)

私も茅実先輩を抱き締め返して、胸に顔を埋めた。

「そ、そのごめんなさい。きっと、私の…移っちゃったんですよね…」

すると、茅実先輩の身体がギクリというかのように震えた気がした。

「い、いやぁ、多分それは違うかな。昨日雪降ってたのに、ベランダに居たのが悪いしなぁ…」

「へ?」

ベランダにいた?

「あ、や、気にしないで?それにほら、もう熱もないみたいだし!元気だから!」

ぱっと笑顔が見えてなら良いか、というような気になった。