その翌日のこと。

私は茅実先輩よりも一足早く起きた。

まぁ、逆に、茅実先輩、私のことをつきっきりで看病してくれていたし、私はたくさん寝ていたから、当たり前ではあるのだけれど…。

勝手に部屋をでて良いものか悩んだけれど、茅実先輩のうめくような声が少し聞こえたので、心配になって、部屋をでてみることにした。

茅実先輩が、少し頬を火照らせて、呼吸をいつもより早くしていた。

か、茅実先輩っ!

さっと駆け寄って、額に振れてみると、じんわりと熱くなっていた。

多分、37℃を越えていて、熱があるようだった。

こ、これってもしかして…、私のが移ったんじゃ!