大好きな先輩は(S)王子様でした(マンガシナリオ)

茅実先輩の目は真剣そのものだった、その瞳のおくには熱い何かがこもっていた。

「改めて言わせて。俺は由乃が好き。ずっと前から、心の底から、愛してる」

「っ…」

そのまっすぐすぎる愛に息を飲んだ。

今までの私なら、きっと信じられなかった。信用できなかった。
大きくて、暖かすぎるその気持ちをきっと恐れていた。

けれど、今の私にはそれを、嬉しい、と思える心の余裕が出来たのだろう。

それも来れも全て、私が、茅実先輩を好きで、好きになったのが、茅実先輩だったから。

私はそっと茅実先輩の頬を拙いながらも両手で包みこんだ。