「お紅茶は、どの茶葉がお好きですか?」
「茶葉?」
「お茶の葉の種類ですわ。ダージリン、ウバ、キームン、アッサム、ヌワラエリヤ……」
なんだ、その呪文みたいな単語は。紅茶って、そんなに種類があるものなのか?
「いや、よく分からん。普通に喫茶店で飲むような紅茶が好きってだけで」
「日本の喫茶店でしたら、アッサムかダージリンか、アールグレイが多いかもしれませんわね」
そういえば行きつけの喫茶店のメニューに、そんな文字が書いてあったような気がするな。「いつもの」で頼むので、よく覚えてはいない。
「多分……アールグレイをよく飲む、と思う」
「ふふ、同じです。私もアールグレイが好きです。香りも味も、とても爽やかですものね」
正直、紅茶の味の違いなど、よく分からない。
しかしあの喫茶店の紅茶は、確かに爽やかな香りと味がする。今度行ったとき、茶葉の種類を訊いてみようと思った。
「それで、あのぅ……お紅茶を使ったクッキーを焼こうと思うのですが、明日お持ちしても……」
「……まぁ、明日もここには来るけど」
「いまくらいのお時間ですか?」
「そう、だな」
時間は特に決めていない。しかし決めていたとしても、エリサに合わせてもいいというような気分になっていた。
「茶葉?」
「お茶の葉の種類ですわ。ダージリン、ウバ、キームン、アッサム、ヌワラエリヤ……」
なんだ、その呪文みたいな単語は。紅茶って、そんなに種類があるものなのか?
「いや、よく分からん。普通に喫茶店で飲むような紅茶が好きってだけで」
「日本の喫茶店でしたら、アッサムかダージリンか、アールグレイが多いかもしれませんわね」
そういえば行きつけの喫茶店のメニューに、そんな文字が書いてあったような気がするな。「いつもの」で頼むので、よく覚えてはいない。
「多分……アールグレイをよく飲む、と思う」
「ふふ、同じです。私もアールグレイが好きです。香りも味も、とても爽やかですものね」
正直、紅茶の味の違いなど、よく分からない。
しかしあの喫茶店の紅茶は、確かに爽やかな香りと味がする。今度行ったとき、茶葉の種類を訊いてみようと思った。
「それで、あのぅ……お紅茶を使ったクッキーを焼こうと思うのですが、明日お持ちしても……」
「……まぁ、明日もここには来るけど」
「いまくらいのお時間ですか?」
「そう、だな」
時間は特に決めていない。しかし決めていたとしても、エリサに合わせてもいいというような気分になっていた。



