きっと、もうお会いしないのが一番よね。お顔を見るたびに、感情が溢れてしまうから。
瑛士さんの絵を拝見して、感想をお伝えする。それを最後に、もうお会いしない……そんなこと、本当にできるのかしら。
「申し訳ないとか、迷惑をかけるとか……そういうことばかり考えていない?」
ほとんど進まないまま、また赤信号で車が止まると、磯崎さんが静かに言った。
「ど、どうしてお分かりになるのですか?」
「撮影のたびに、エリサちゃんの顔はよく見ているから」
磯崎さんは、人の心を読むのがお上手なのかもしれないわ。それとも、私が分かりやすいのかしら?
そういえば以前、桂木さまにも瑛士さんへの気持ちを見抜かれてしまったわね。もし瑛士さんや律さんにも知られてしまったら……そう思うと、急に不安になった。
「割り切ろうとしなくても、いいんじゃないかな」
ぐるぐる考えていると、瑛士さんに似た穏やかな声で諭される。
「頭で人を好きになるわけじゃない。理屈では、どうしようもないよ。無理に気持ちを押さえつけようとすると、余計に深みにはまってしまうからね」
「……でも、好きでいてはいけないのに」
「そんなことない」
きっぱりと言って、磯崎さんはハンドルを握り直した。
視線は正面を向いているのに、なぜかこちらを射抜いているように感じる。
瑛士さんの絵を拝見して、感想をお伝えする。それを最後に、もうお会いしない……そんなこと、本当にできるのかしら。
「申し訳ないとか、迷惑をかけるとか……そういうことばかり考えていない?」
ほとんど進まないまま、また赤信号で車が止まると、磯崎さんが静かに言った。
「ど、どうしてお分かりになるのですか?」
「撮影のたびに、エリサちゃんの顔はよく見ているから」
磯崎さんは、人の心を読むのがお上手なのかもしれないわ。それとも、私が分かりやすいのかしら?
そういえば以前、桂木さまにも瑛士さんへの気持ちを見抜かれてしまったわね。もし瑛士さんや律さんにも知られてしまったら……そう思うと、急に不安になった。
「割り切ろうとしなくても、いいんじゃないかな」
ぐるぐる考えていると、瑛士さんに似た穏やかな声で諭される。
「頭で人を好きになるわけじゃない。理屈では、どうしようもないよ。無理に気持ちを押さえつけようとすると、余計に深みにはまってしまうからね」
「……でも、好きでいてはいけないのに」
「そんなことない」
きっぱりと言って、磯崎さんはハンドルを握り直した。
視線は正面を向いているのに、なぜかこちらを射抜いているように感じる。



