退屈でつまらなかった合コンは二時間を過ぎるとお開きになった。その後恒例の「カラオケ行こうよ、行く人~」となって殆どの女の子たちがそれに乗った。
疲れた……
私は
「明日早いから私はここまで」
と言うと
「俺も早朝ミーティングがあるからここで」と翔琉も言い出し、何となく二手に別れることになった。
「早朝ミーティングなんて大変だね。翔琉頑張ってるんだ」と一緒の方向に歩き出した翔琉に向かって言うと
「んなの嘘。だってつまんねーもん。俺も人数合わせで来た口だし」
「そうなの?」
「でも、まだ呑み足らない気分。ああゆうがやがやしたメンバーで飲むの疲れるわ」
翔琉はネクタイを緩めた。
「私も、どっちかって言うとしっぽり一人でバータイプ」
「バー?お前バーなんて行くの?」
「行くよ?誰にも邪魔されないし、カウンターに座ってれば面倒なナンパとかバーテンが追い払ってくれるから」
「はぁ、そんな所で飲むなよ」
じゃぁどこで飲めばいいんだよ。
「美海、このままどこかで飲みなおさない?」
「うん、いいね」正直私も飲み足りなかった。だってビール三杯だよ。酔うにも酔えないわ。
「あ、私んちここから割と近く。家飲みでもしない?」と提案すると
「え!」と翔琉が声をあげた。
「いやだったら、違う所にするけど」
「いや……お前ってそうやって気軽に男を家に入れたりするんかよ」
「はぁ?大学中は彼氏が遊びに来てたけど、もう引っ越したし、今のマンションに男の人入れるのは翔琉がはじめてだよ」
ま、翔琉は男って言うより友達だから。
「そっか……」翔琉は鼻の下をこすりどこか嬉しそうに口角を上げる。
コンビニで軽くつまみやビール、ウィスキーなんかを買い家に辿り着くと
「おー!いいマンション住んでんじゃん」と開城するためキーパッドで部屋番号を入力しているエントランスで翔琉がそよそよと視線を泳がせている。
「エントランスはね。でも部屋は汚いから覚悟してよ」
と言うわけで私は翔琉を部屋に招き入れることにした。



