人魚のティアドロップ


三回目はそれ程痛くなかった。慣れ、なのかな。それとも気持ちの問題?

痛いどころか、自分の中で初めて感じる快感の中、まるで自分のものではない声が出て恥ずかしかった。慌てて口元を覆うも

「美海、もっと声出して。美海の声可愛い」

先輩はそう言ってくれたけれど、先輩が例えた人魚姫は王子様に会うために声を失った。

私は先輩の人魚姫にはなれそうにない。

行為の後はやはり先輩は私を裸のまま抱きしめ、会えなかった時の分の話をお互い話した。その後はお風呂に入りコンビニで買ったお菓子やサンドイッチ、おにぎりを食べながら大型テレビで何となく流れていたショートタイプの映画を並んで観たり、カラオケをしたり。

時間はあっという間に過ぎていき、フリータイムの時間切れになると帰ることになった。

ホテル代は結構いったから半分こしようと言ったけれど、今度は先輩が譲ってくれなかった。

「今日は美海の誕生日だろ?」

と言う理由だったけれど。

だったらもっと安いところにするんだったな、と後悔。

「なーに、考えてんだよ。これぐらいまた稼げばいいんだし」

そう言うけど……私バイトしたことないから分かんないけどやっぱり大変なことじゃない?

「先輩、あたしの為に無理は……」

「美海は何も心配するな。そう心配されるとミスる」と言われ私は俯いた。

「だぁかぁらぁ、美海は何も心配しなくてもいいの。俺がそうしたいんだから。ほら笑顔笑顔。俺、美海が笑ってる所が好きなんだよ」

みょっと無理やり口元を上げられ

「ちょっ……変な顔になっちゃうじゃないですかー」と怒ると

「はは、変になっても美海は可愛いよ」

先輩……私も先輩の笑顔好きです。笑っていてほしいです。