しかし、ビキニって言っても種類が多いんだな。
「この赤と白のタータンチェック柄は?可愛くない?」と私が一組のビキニを取り出すと
「ちょっと子供過ぎない?」
「じゃぁこっちは?」と次に取り出したのは淡いピンクのビキニ。ブラの所に大きなフリルがあしらってある。
「それも可愛いけど、ちょっとあざとっぽい気が。先輩の好きな色とか知らないの?」
「好きな色?」
聞かれて目をぱちぱち。
そう言えば知らない。
先輩の私服は黒やグレーとかが多いし、私が何を着ても『可愛い』って言ってくれるから。
「もー、今まで何話してたの?」
確かに……色んな話をしたけれど結構知らないことが多かったり…
「あ、でも海が好きって言ってたからブルー系かな」
「そっか、じゃぁこれなんてどう?ブルーって言うよりネイビーに近いけど、これなら大人っぽくもあるしフリルもあるから可愛すぎにもならないし」と1セットのビキニを智花が取り出し、
わ、確かにこれ結構可愛いかも。
早速試着してみて、試着室の中でがくり。というのも、もっとダイエットしておけば良かった……
いつもは競泳用水着だったからそれ程体型の意識はしてなかったけど。
「ねぇ、着替えた~?」と予告もなく試着室のカーテンを開かれ
「わ!ちょっと待ってよ」と智花を睨むと
「いいじゃん!似合うよ」
「そう……?もうちょっと、ダイエットしておけばよかったかなあって」
「え?十分じゃない?それより美海、意外と胸があるんだね。そっちの方が羨ましいよ」
胸!?
確かに競泳用の水着は少し胸がつぶれるようなデザインになっているからあんまり意識したことなかったけど。
「じゃ、これで決まり」と勝手に智花が決めてしまって、ま、いっかぁ無難なデザインだし色も結構きれいだし。
と言うわけでお買い上げになった。
ついでに、というわけではないが先輩にはいつも出してもらってるし何かプレゼントしてあげたかった。
アクセサリーはつけてるとこ見たことないし、服はサイズが良く分かんない。ハンカチとかじゃ手抜き感がある気がしたし、かと言って下着は何だか意味深でとてもじゃないが贈れない。と言うわけで行きついた先が無難だけど使ってくれる可能性が高いマグカップになった。
白地に青と白の格子柄が淵を描いていて、真ん中に先輩のイニシャルである”K”がオシャレに位置している。
自分の分のピンクと白の格子柄、”M”のイニシャルも買って、こっそりペアマグカップにしちゃった。
あとは日曜日を待つだけ!



