ま、まぁこのままずっと付き合うことになったらいずれ結婚ってことになるんだろうか。
キャー!
一人妄想していると、先輩の手が私の手に重なった。
「んじゃ、行こうぜ」
またも恋人繋ぎをして歩きだしたはいいけれど、特にどこへ行くという目的は決めてなかった。しまった、私ったら。初詣に浮かれすぎててその後のプランを考えてなかったよ。
特に目的を決めていなかったから私たちはブラブラと駅とは反対方向へと歩いて行った。駅に向かうとこのまま帰るモードになっちゃってもいやだし。
どこかオシャレなカフェでもあればゆっくり喋れるよね、その考えが甘かった。
歩きついた先はラブホテルが連なる道で、
わ!わわ!
私は思わず先輩と顔を合わせた。そして二人してほぼ同時に顔を逸らす。
きょ、今日は何があってもいいように私の中でそれなりに可愛い下着を付けてきたきたけれど、それでも真昼間からとか……
「あー、変な所に出てきちまったな」と先輩は鼻の下をこすり、きゅっとあたしの手を強く握り返してきた。
こ……これは…もしかして……もしかしてじゃなくてもそういうつもり?
顔を熱くしていると
「何か人と出くわすのもアレだから早めに抜けようぜ」と先輩は言い、急に歩みを早めた。
何だ……先輩はその気じゃないのか…と思うのと、それが目当てだと思われたらそれはそれでちょっと嫌だったから、私の中は複雑だ。
結局、駅の方へ引き返すことになり裏道に少し小洒落たカフェを見つけてそこに落ち着くことになった。
さっき散々甘いものを食べたりしたのに、ここでも先輩はショートケーキを頼み、てかホントに甘党だなぁ。
カフェでのんびりした私たちは今度こそ駅へ向かった。
色々あったけれど、時刻ももう夕方の6時。空はすっかり暗くて寒さが一段と増してきた。
先輩は私の家の方へと向かっている。送ってくれるのが分かったけれど、何だか寂しい。
考えたら今日一日あっという間だったなぁ。
たくさん歩いたから足がパンパン。普段履き慣れないちょっとヒールのあるブーツを履いてたから疲れたっちゃ疲れたけど。
でも楽しかった。



