そこから少しだけ他愛のない話をして、通話を切っても真っ黒になったスマホの画面を眺めて
「嘘じゃないよね…」と呟いた。
だって海李先輩と付き合うことになったんだよ!
「キャー!」
憧れだった海李先輩と私が!?
夢みたい!
夢じゃないよね。
ありがちだけど両頬を引っ張ってみると
「…イタイ…」涙目になって、それでもこれが現実だと思い知らされて再び「キャー!」と叫び声をあげるとボスン!私は枕に顔を埋めた。
私の初恋は実ったわけで、バタ足で両脚をバタバタさせていると
「美海!煩い!あんた寝たんじゃないの?」とお母さんが角を生やして部屋に入ってきた。
「あ……うん…すぐ寝ちゃったんだけど、すっごくいい夢見て起きちゃった」
く、苦しい言い訳…
「その服のまま?」とお母さんは疑い深い視線を向けてきて
「え…うん。すっごく眠くてベッドに横たわったらすぐに…」
「だったら今からでもお風呂入りなさい」
「…う…うん…」
のろのろとベッドから降りようとすると
「あらやだ、今お父さんが入ってる所だった」とお母さんが顎に手を当てる。
「じゃーもう寝る」
この幸せに浸って今すぐ寝たら夢で海李先輩に会えそうだから。
「そう?明日絶対入るのよ」とお母さんは念押ししてきて「分かったから」と生返事を返し私はお母さんが出て行ったタイミングで服を脱いだ。
ニットを脱いだところで、はっとなった。
付き合うってことはとーぜんそうなるってことで……
最初は流れでそーなっちゃったけど、今度は順序って言うものがあって……今日は白をベースに回りをほんの少しのレースで縁取ったシンプル目のブラ。もうちょっと……可愛いのがいいのかな……
先輩は何色が好きなんだろう。
海が好きって言ってたからやっぱり暖色系より寒色系??
パジャマに着替えてスマホを開くと、早速通販サイトを開いて検索。
サイズやデザインが多すぎて目が回る。こ……こんなに種類があるんだ。
今まで街のショッピングモールで適当に買ってたからあんま意識してなかったけど。
セクシー系、可愛い系、清純系だけでもその種類が多すぎて一人では選びきれない。
智花に相談しよう。
何せ初彼氏だし、ここははりきらなければ!



