それから翔琉は頻繁に家に来るようになった。
知らない人が見たら私たちは家族に見えるぐらいに。
「そー言えば、ポストに郵便物届いてたぞ」
「郵便物?誰だろ」
裏返して送り主を見ると”木梨 沙羅”になっていて
「え゛!」
思わず郵便物を落とすと、
「どうした?変な手紙でもきたのか?」と心配そうに落とした郵便物を拾った翔琉も目を開いた。
「な、何で私が住んでる場所分かったんだろう。てか中身は何?」
爆弾でも入ってたら……結構な厚さがあるけれど。と思っていると
「俺が開ける」と言って私は海斗を抱き締めながらその少し離れた場所で翔琉が開けてくれた。中身を取り出した翔琉は目をぱちぱち「結婚式の招待状だ」
え!?
慌てて送り主を見直すと、沙羅先輩の名前の上に見知らぬ人の名前が記載されていた。
とりあえず海李先輩じゃなくて何となくほっとした。
「相手誰だろ?」と何気なく口にすると翔琉がスマホでその見知らぬ男性の名前を調べ始めた。
「なんか、有名な投資家みたいだ。すっげぇ儲かっててTheセレブって感じ」
「へぇ……」
沙羅先輩、今度はどんな手を使ったんだろう。きっとろくな手を使ってないだろう。
「行くの?」翔琉に聞かれて
「行くわけないじゃん。あんな人の幸せ姿わざわざ見たくないし」
「んじゃ、こっちも幸せ姿見せてやれば?」
「は?」
翔琉は持ってきたトートバッグから以前見た高級ジュエリーショップの箱を取り出した。
「二度目は失敗したくないんだけど……
海斗も含めて、俺たち
家族にならないか?」
え――――?



