5年間の片隅 ー ナギside
「ーナギ、出発まであと数日だけど、どう?」
「…あぁ、終わったよ」
もう数日なのか、雪の国へと足を向かせようとするまであと数日なのか、…ユアと離れるのもこの数日の時間だけ。
俺が悪い癖に、俺が浮気したくせに、ユアの言った通り最後なんてなかった癖に、俺は何をしているんだろう…。あの子と別れたからって何の償いにもならないのに。
「…?ナギ」
「ごめん、考え事してた、どうした?」
「…これ、あげるって言うか、返す」
そうして手渡されたのは 5年間を写真に撮った2人のアルバムだった。
ーー『 こうしてアルバムにしておけばいつでも見れるよ! 』
「…うん、ありがとう」
キミとの思い出いつでも見れるし、このアルバムがあったらいつでも君を思い出して泣けるよ。
「…本当に今までありがとう」
「……」
ーー俺は、クズでしかなかった。死ぬ方法を銃で撃たれ死ぬか海で溺れ死ぬかこの二択を出されたら俺は迷わず海に沈むだろう。…海の遥か奥の深海へと沈んだら、苦しみながら死ねるだろう。『命を捨てる』それしか償い方法が分からなかった


