幸せの青い小鳥を助けたら、隣国の王子に番になってくれと求婚されました


 シーラとフルールは驚いたようにル―リウスを見るが、ルーリウスはにっこりと微笑んで頷いている。

「シーラ様……」
「私は、フルールに一緒に来てほしい。でも、シーラがもしこの国に残りたいなら……フルールの気持ちを尊重したい。フルールの気持ちを大事にしていいのよ」

 シーラがそう言ってフルールの両手を取ると、フルールはシーラの目をジッと見つめている。その目には、固い決意が浮かび上がっていた。

「私には、家族がいません。シーラ様のお母様にお仕えしていた時から、この身はシーラ様のお母様に捧げると誓っていました。そして、今はシーラ様へ捧げると決めています。ですから、シーラ様にとってお邪魔じゃないのであれば、ご一緒させてください」
「フルール……!」

 シーラは思わずフルールに抱き着き、フルールもそれを全身で受け止める。

「よし、全て決まったね。それじゃ、クロウリア」
「はい」

 クロウリアと呼ばれた真っ黒い衣装の男が返事をすると、キリル以外の人間の周囲に光の粒が現れる。そして、光に包まれて消えると、次の瞬間にはシーラたちは馬車の中にいた。