幸せの青い小鳥を助けたら、隣国の王子に番になってくれと求婚されました

 外から聞こえる馬車の音は、屋敷の前で止まり、突然キリルの声がする。

「シーラ!この馬車は一体何なの!?」
「お姉さま……!」

 玄関まで迎えにいかなければ、とシーラが立ち上がろうとすると、シーラの肩にルーリウスの手が回り、シーラを止める。

「大丈夫、君はここにいていいよ」
「で、でも」

 シーラが慌てていると、バタバタと廊下を足早に歩いてくる音がする。そして、応接室にキリルがものすごい勢いで入って来た。

「シーラ!あれは一体……って、こちらの方たちは一体どちら様?」

 目の前の高貴な空間にキリルは目を丸くし、思わずコホンと咳をしてからドレスの裾を撫で、身なりを整える。

「……シーラ!」

 どう説明していいかわからず、シーラが黙り込んでいると、キリルがしびれを切らしてシーラへきつく当たる。

「ああ、俺から説明しよう。俺はフォリア国の第一王子、ルーリウス・ローワンだ。シーラを番として結婚を申し込みに来たんだよ」
「……は?フォリア国?第一王子?シーラと、結婚?」

 驚きのあまり口をあんぐりとあけてキリルはルーリウスを見ていたが、ハッと我に返ってシーラをきつく見つめる。

「シーラ、本当なの?」
「……は、はい」